27 実際の例 5 『月』~はじめての幸せな過去生
パストライフ・オラクルカードを使用した実際の例の5つ目をご紹介します。
例5: 『月』のカード
ヒプノセラピーのセッションでハッピーパストライフ・オラクルカードを使用した例です。
シャッフルでカードを選び、キーワードである『月』を手掛かりに進めていきます。
クライアントさんはEさんとします。
実際のセッションは長いので、かなり省略してご紹介します。
セラピスト「このカードが示すシーンを視に行っていいですか? リラックスして、確信がなくても、そうかなと感じたくらいで大丈夫なので、何でも思いついたことを教えてください。では、行きます。1,2,3,はい。 イメージの中に月はありますか?」
Eさん「はい。月が出ています。足元は土の道で、足には…靴でもわらじでもない、よく知らないものを履いています。わたしは男です。山に囲まれた土地で、目の前は畑のようなものが広がっています」
セラピスト「他に何かわかることはありますか? もしなければ、その人生の事情がわかるシーンに移動しますか? …それでは、いきますね。123,はい」
Eさん「家です。粗末というほどではないですが、小さくて、簡素な家です。テレビもラジオもない時代みたいなので、これが普通なのだと思います。多分、この家には本もないです。一人で住んでいます。でも、とくに寂しいとは思っていないですね。
昼間は野良仕事をして、夜は散歩しながら月を眺めるのが好きみたいです。
他には何もありません」
セラピスト「では、その方がそのあとどうなったか、移動してみますか? いきます、123,はい」
Eさん「老人になっています。夜で、畑の横の道で倒れました。多分亡くなるところです。
他の人の気配がまったくしないです。でも、寂しいとは思っていないですね。
自分が育てた作物が、月の明かりに照らされて青々としているのを見て、とても満足しています。
自分が手をかけて育てた、というのが嬉しくて見ています」
魂が安全と感じる場所に移動し、今みたのがどういう人生だったか振り返ってもらいました。
Eさん「どうして他に誰もいなかったのかわからないんですけど、べつに寂しいとは感じなかったので、一人でいるのが好きな人だったのかもしれません。
最期に、自分が育てた作物の葉が、青々として見えて、嬉しい気持ちで死にました。
この人は、これ以外のものを欲しいとは思っていませんでした。
わたしは今まで、何回過去生を見ても不幸な人生しかなかったんですけど、今回、初めて幸せを感じたので、すごく嬉しいです。
死ぬ瞬間の、月に照らされた葉っぱを見て満足な気分が残っています。
幸せに死ぬには、これだけで充分なんですね」
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『今のあなたの状況』や
『これから展開』などの意味は
ありません。
♡あなたが選んだカードのキーワード(動物、アンティークなど)は、
『あなたが癒すべき、過去生での経験』を象徴しています。
♡このオラクルカードは、
オラクル(メッセージ)を受け取るよりも、
過去生を癒し浄化することの方に価値があります。